Adrian Frutiger氏とライノタイプ社タイプディレクター小林章氏のコラボレーションによりFrutigerの改刻版、Neue Frutigerがリリースされました。

Neue Frutiger

「次世代の Frutiger」を目指して全面改良。新ファミリーの大きな特徴は、これまで本文用にはやや太すぎると指摘されることの多かったFrutiger 55 Romanよりもやや細めのウェイトを「Book」として入れ、「Ultra Light」「Thin」といった、旧Frutigerファミリーにはなかった細いウェイトを付け加えました。また、旧Frutigerファミリーをお使いのユーザー様に配慮して、新旧の書体を混ぜて組むことができるように大文字の高さなどはすべて旧Frutigerファミリーに揃えています。


weights
Neue Frutiger Weight List Ultra LightからExtra Blackまで10ウェイト。
写植用書体にはあったUltra LightとThin、そして今回本文書体に最適なBookも新登場。それぞれのイタリック体を合わせ計20書体のラインナップ。

History
1960年代終わり仏シャルル・ド・ゴール国際空港計画が着手され、要となる案内標識の必須条件として最大限の可読性が挙げられました。Frutiger氏と彼のデザインオフィスに全てが委ねられ、誕生した新書体Frutigerは大好評を博し、同空港以外で、また印刷物での需要も急増しました。かくしてFrutigerは案内標識書体の金字塔をうち立て、スモールポイントサイズや日常使用される書体としても欠かせない存在となりました。需要の高まりに応え1977年にライノタイプ社よりFrutigerとして世に送り出され世界中のグラッフィックデザイナーに福音をもたらしました。以後ブランディング、広告、企業制定書体として不動の地位を確立しています。

1999年にリリースされたFrutiger Nextは、ミュンヘンのアルテピナコテーク美術館のために1997年に開発されました。Frutigerをデザイン面のみならず一層進化させたものです。エックスハイトを高め、小文字のアセンダー、ディセンダーを拡大し、ウェイトも拡充されました。Frutiger Nextは省スペースのモダンヒューマニスト サンセリフ体の需要を十分に満たしてます。

そして2009年リリースのNeue Frutiger(ノイエ・フルティガー)は1977年のFrutigerをベースに様々な点でデザインを改良しウェイトも更に充実しています。Neue FrutigerはAdrian Frutiger氏とライノタイプ社タイプディレクター小林章氏との緊密なコラボレーションにより誕生しました。Neue Frutiger独自のデザインに立脚しつつ既存スタイルとの調和も一層高められています。

Adrian Frutiger&Akira Kobayashi

Neue Frutiger

全てOpenTypeProでのご提供となります。

・シングルフォント
1書体 \13,965円(税込み)
*要別途、送料・メディアチャージ
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