欧文書体:その背景と使い方

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タイトル:”『欧文書体』その背景と使い方”発売間近!!!
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 こちらのホームページやメールマガジンでときどき新書体情報や書体の質問などについて書いている小林章です。

雑誌『デザインの現場』に1年間に渡って連載してきた「欧文書体Q&A」が書籍になりました。書き加えた部分もかなりあります。

内容は、タイトル通り欧文書体の使い道についていろんな方向からとらえたハンドブックです。アルファベットの成り立ちを簡単に紹介した後は、現場ですぐ役立つ情報を図版入りで解説しています。フォントの中に入っている記号類の正しい使い道や、どういう雰囲気を出したいかによって書体を使い分けるヒント、さらに上級者向けの欧文組版のコツが書いてあります。

現場で活躍するプロのデザイナー向けに書きましたが、初心者や学生にもとっつきやすい内容になったと思います。例えば書体名が読みづらいものも中にはあるので、すべて書体名にはカタカナで読みを添えました。「Peignot」「Veljovic」なんて書体はとっさになんて読んだらいいか分からないじゃないですか。そんなことでその書体が使いにくくなってはつまらないので、なるべく欧文書体を身近に感じてもらって、使ってもらいたい。日本での文字組版がもっと美しくなって、世界に通用するようなものがどんどん出てきて欲しい。そんな気持ちで書きました。

雑誌『デザインの現場』での連載は、内容を変えて続けることになりました。名作書体のデザイナーに直接インタビューして、その書体デザインの苦労話を聞き出します。第1回は、86歳の現在も現役で活躍中のヘルマン・ツァップ氏に Palatino(パラティノ)書体について尋ねます。

文章(ライノタイプ・ライブラリ社 タイプ・ディレクター小林章)


タイトル:『欧文書体』その背景と使い方
著者:小林 章(ライノタイプ・ライブラリ社タイプディレクター)

発行:株式会社美術出版社 www.bijutsu.co.jp

定価:2,500円(税別)
発売日:6月25日(予定)